こんにちは。
はっしーと申します。
外構の仕事への転職や就職を考えている方。
外構の仕事はどんな点がきついのか?
どういうときにやりがいを感じるのか?
実際に、私は10年近く外構の仕事をしていましたので実体験を踏まえてご紹介しますので参考にどうぞ。
外構・エクステリア工事とはどんな仕事か
まず、外構やエクステリアの仕事とはどんな内容なのかを簡単に紹介します。
外構とは、お家の外回りの工事です。
外構に関わる仕事は職種が多い
外構・エクステリアは、
土木・舗装・造園・左官・タイルなど複数の業者が携わりますが、外構をメインで取り仕切る土木・舗装屋、または造園屋に関して書いていきます。
外構の仕事とひと口に言っても、業者は舗装土木系と造園系に分かれますので、下記の記事も合わせてどうぞ。
民間の外構・エクステリアの仕事は舗装屋か造園屋
土木舗装系と造園屋では、外構工事の特色が少し違いますので、その点についても少し紹介しておきます。
造園屋はガーデニングを中心とした外構
造園屋さんの外構は、ガーデニングや植樹など造園系の仕事が主体になる外構工事が多い傾向にあります。
アスファルトを敷いて、横に小さな花壇を造る程度の仕事は少な目です。
舗装屋は、一般的なアスファルト主体の外構
舗装土木系の外構は、アスファルトやインターロッキングなど玄関前のアプローチや車を駐車するスペースがメインになる傾向にあります。
もちろん広い庭の工事も行いますが、業者によっては植樹などは下請けに造園屋を使うケースもあります。
店舗のマンションの駐車場や大きな現場での仕事も
あと外構とは、一般住宅だけでなく店舗やマンションの駐車場なども含まれます。
大きな現場の工事を行うこともありますが、一般住宅と店舗やマンションなどどっちの工事が割合として多いかは、その会社によります。
外構の働き方・残業など
1日の主なスケジュール
- 7時出社(段取りして現場へ)
- 8時仕事開始
- 10時、15分程度休憩
- 12時から13時、昼休み
- 15時、15分程度休憩
- 17時、現場終了
- 土場へ戻り終業
建設も土木も現場仕事は、ほぼこのスケジュール感で仕事が進みます。
残業が多いかどうかは会社の方針によって変わるでしょう。
また、現場が詰まっていれば多くなることもあります。
夜勤や残業はある?
外構の仕事は一般住宅での工事なので近隣住民に迷惑が掛からないよう、17時や18時くらいには作業を終了するのが一般的です。
夜勤は基本的にありませんが、道路工事なども行っている会社であれば夜勤になることもあるでしょう。
外構・エクステリアの仕事がきついと感じることってどんなとき?
外構・エクステリア工事を行っていてきつい・つらいと感じる点を紹介します。
次の点です。
- 重機の入らない場所での手作業
- 予定通り施工が進まないとき
- 人数が少ないとき
- 冬の仕事は寒い
重機の入らない場所での手作業
隣接する建物や塀があって重機が入らない部分は、基本的に手作業になるので狭い場所での施工はきついときがあります。
また、土の硬さも土地によって様々ですので、スコップで掘るのが大変なときもあります。
予定通り施工が進まないとき
施工日数を決めて作業に入りますが、予定通り進まないときついです。
残業するか、日数を伸ばす場合も現場がピリピリするので精神的にもきつくなることもあります。
予定通りいかないということは、予想より大変ということでもあるのできつい点です。
人数が少ないとき
一般住宅の外構はほとんどの会社で3~5人程度の作業になりますが、現場が立て込んでいて人員が少ないときついです。
冬の仕事は寒い
夏は暑いですが、冬はやはり寒いです。
外で働く仕事なので季節による暑さ寒さはつきものです。
きつい・つらいは会社によっても違う。その理由
きつい・つらいは実は会社によって違う部分もあります。
人員の件は、会社によって必要最小限の人員で施工する会社もあれば、十分な人数でスピード感を重視する会社もあります。
またほかにも作業範囲として
- 塀を造る際に基礎工事は自社でやるか
- インターロッキングは専門の職人に頼むか
- 土間コンクリートなど左官屋に頼むか
- 物置やガレージの組み立てを専門業者に頼むか
- アスファルト舗装は舗装屋に頼むか
など、自社でどこまでやるか下請けを使うのか
でも違ってきたりします。
外構・エクステリアの仕事の良い点・やりがいを感じる点
きつい・つらい点を紹介してきましたが、続いて外構・エクステリア工事の良い点ややりがいを感じる点を紹介します。
外構・エクステリア工事にやりがいを感じる点は次の点
- 仕事のメリハリがある
- 達成感がある
- お客さんに喜ばれる
- うるさい元請けがいない
仕事のメリハリがある
一般住宅の外構工事は、工事規模や内容によりますが3日くらいで完了する工事から、2~3週間のかかるものまで様々ですが、現場が変わるので、意外とメリハリがあったりします。
大きな現場が3ヵ月とか半年続くと新鮮な気持ちはなくなります。(笑)
達成感がある
外構・エクステリアは工事の規模こそ小さいですが、
塀・犬走・民地石・花壇・アスファルト舗装・植樹などやることは多く、それらを自分たちだけで作り上げる達成感があります。
大きな現場は関わる業者や人も多くなり、一般住宅の外構・エクステリアとは達成感は薄くなります。
お客さんに喜ばれる
これも一般住宅の外構・エクステリアならではかと思います。
お客さんとの距離が近く、直接喜びの言葉をもらったり笑顔が見れます。
大きい現場は下請けだと直接お客さんと対面する機会もなく、また道路や公園などの公共工事は誰に喜ばれるわけでもありません。
うるさい元請けがいない(直受注の場合)
外構・エクステリアは、建築・土木でいう土木業にあたりますが、
道路・公園・大型店舗・マンション・ビルなどの外構の場合、施工会社は大手ゼネコンの下請け・孫請けがほとんどです。
なので元請けの指示に従って作業するのが一般的ですが、
一般住宅の外構・エクステリアは、ハウスメーカーの外注(下請け)というのを除いて、外構・エクステリアはホームページやチラシ・営業マンなどが直接工事を受注するのが一般的ですので、元請けとして仕事をすると、うるさい現場監督などいないので気持ちも楽だし、その分やりがいもあります。
その分、責任も増えますが…
外構屋・エクステリア工事業のスキルや資格
職人になるまで何年?
外構・エクステリア職人になるまでにはおおよそ5年くらいが目安です。
ただ、職人になるまでの期間は会社によって大きく異なります。
職人の世界ではあるあるですが、
仕事を積極的に教えてくれるかくれないかで変わります。
「技術は盗め」「見て覚える」
というような昭和の職人は、「そもそも教え方を知らない」という人も少なくないため、仕事を覚えるて実際に技術を高めるにも時間がかかるでしょう。
スキルアップに必要な資格
- 車両系建設機械運転者(ユンボやショベルなど重機の操縦)
- 締固め用機械運転者(アスファルト舗装の転圧)
- 移動式クレーン(クレーンの操縦)
- 玉掛け(クレーンで荷の吊り降ろしに必要)
キャリアアップに必要な資格
- 土木施工管理技士(国家資格)
- 舗装施工管理技術者(民間資格)
- 園芸装飾技能士(国家資格)
- 造園工事基幹技能者(民間資格)
- エクステリアプランナー(民間資格)
など技術者としての資格があります。
外構屋は転職しやすい。
いま建築・土木業界はどこも人材不足と高齢化が悩みですので、転職しやすい仕事と言えるでしょう。
雪国の外構屋は冬、除雪か出稼ぎ
ちなみに、雪の降る地域では冬に外構工事を行わないため、除雪・排雪の仕事をするか、雪の降らない地域へ出稼ぎするかに分かれます。
出稼ぎは、会社単位で行く場合もあれば、冬だけ個人で出稼ぎに行く人もいたりします。
初心者が外構の仕事を始めてに入って慣れるまで
外構工事は、一軒一軒のお宅によって工事の内容が違ってくるので、慣れるまでというと半年位はかかるでしょう。
もちろん、仕事をこなせるようになるわけでなく、全体の流れとして分かるようになる期間の目安です。
さいごに
根本的にもの作りや肉体労働に対する向き不向きはあると思いますが、
お客さんと直接やりとりしたり、庭ができてくるのを実感しながら施工できるので、やりがいを感じる人が多い業界でもあります。
職人の業界なので、お客さんと話すのが苦手。
という人も多いですが、
お客さんと仲良くなると、工事も進めやすいしクレームにもなりにくいという事もあって、私自身は道路工事を行うより外構の方が大変でしたけどやりがいは感じていました。
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