舗装工と土木作業員の仕事の違いを詳しく解説

土木業には土木作業員が働く土木会社がありますが、
道路工事でアスファルトを敷くのは舗装屋です。

業界で働いたことのない方にとって、土木と舗装って何が違うのか。
イマイチわかりにくい、違いがわからないとお感じの方もいるでしょう。

土木と舗装は、明確に違う部分もあるのですが、
実は仕事内容はけっこうかぶる部分もあります。

ここでは、土木作業員と舗装工の仕事内容の違いについて、詳しくご紹介していきます。

広い意味では舗装も土木業

建設業の中で、

• 建造物は建築業
• 構造物以外を土木業

と、大まかに分類されますが。

その土木業を細かく分類していくと、
土木、舗装のほかに、土木系型枠大工、石工、切削、重機、造園、ダンプ、ライン（道路の白線など）…etc
割と細かく分類されます。

土木の仕事はアスファルト舗装以外、ほぼ全て

土木会社…といいますか、土木作業員の仕事内容は

橋（新設や耐震補強）・トンネル・河川・ダム・道路（国道・道道など）・下水道・ゴルフ場
など多岐に渡ります。

道路工事での土木と舗装の仕事の役割

この中で、道路工事は舗装屋と同じ現場になる訳ですが、

例えば
新たに道路を新設する場合、

大まかな流れとしては

1. 土を掘って路床を作る
2. 砕石を入れる
3. 不陸・締固め
4. アスファルト舗装

という流れになります。

このうち、
①、②が土木の仕事
③、④が舗装屋の仕事
になります。

舗装工が、砕石を均して舗装する

土木作業員が砕石を入れた路盤を、平らにならしてアスファルトを敷くのですが、

現場によっては、

①土を掘って路床を作る

その後ろから大型ダンプで運び込まれた砕石を舗装屋が砕石をいれていく場合もあります。

一般住宅の庭工事の場合

では、一般住宅の庭工事はどうかというと、

新築の場合、ハウスメーカーの下請けとして庭は土木工事をし、アスファルト舗装のみ舗装屋がやるという流れになりますが、

新築の場合でも家主が庭工事をハウスメーカー以外に依頼する場合、
またリフォームの庭工事の場合は舗装屋が一から施工するケースもあります。

一般住宅の施工は舗装屋が行う

上記のケースもありますが、これもケースバイケースです。

舗装屋が最初の掘削から施工する場合は、一般住宅ですから㎡数も小さく3～5人程度で現場をこなしますが、

土を掘って砕石を入れ、路床を均してアスファルトを敷くまで全て舗装屋が施工します。

庭工事メインの舗装屋は土木仕事も型枠仕事もする

大手ゼネコンの下請け工事を行う舗装屋は、道路工事メインですが、

民間の庭工事を行う舗装屋の場合、必要であれば

• 雨水桝の設置
• 配管の接続
• 縁石の敷設
• 塀の基礎
• 物置の組み立て・設置

なども舗装屋が行います。

舗装屋ですが、ほぼ土木工事です。笑

庭工事の場合、

• ブロック・塀
• インターロッキング
• 左官

は、専門の職人が施工します

道路工事では、アスファルトを敷く手前までが土木の仕事

お伝えしたように、土木の仕事は道路だけでなく広範囲ですが、

道路工事に関しては、アスファルト舗装の手前までが土木作業員の仕事という事になります。

ただし、現場によっては舗装屋が土木工事もこなすこともあるというのが、作業工程でハッキリ線引きしにくい部分なのです。

まとめると、
アスファルト以外が土木の仕事、という事になります。

土木と舗装、日当や給料はどっちが高い？

最後に日給や給料の違いにも触れておきましょう。

※いずれもインディードを参考

土木作業員は多くの場合、日雇いの日給月給です。

地域や会社によって多少変わってきますが、

見習いは土木も舗装もほぼ変わりませんが、
日給の上限は1,000～3,000円、舗装工の方が高いです。

まとめ

土木と舗装の違いをご紹介してきましたがいかがだったでしょうか。

仕事内容としては

• 土木は広範囲の土木工事。
• 舗装屋はアスファルト舗装がメイン

です。

一般住宅の庭工事となると話は変わってきますが…

まぁ、少し回りくどくお伝えしてきましたが、
ザックリ一言でいうと、土木作業員の仕事は「舗装以外」という事になります。

舗装工と土木作業員の仕事内容については、
下記のページでそれぞれ詳しく説明していますので、
時間があればご覧になってみて下さい。