こんにちは。はっしーと申します。
舗装屋への転職や就職を考えている方。
現在、土木建築の現場で働いていて舗装屋に転職を考えている方
作業服を着て現場で働くのが未経験で舗装屋への就職やアルバイトを考えている方。
- 舗装屋ってどれくらいきついのか?
- 他の土木作業員とどんな点が違うのか?
- しんどい仕事なのか?
という疑問に、15年現場を経験した立場からお伝えしたいと思います。
因みに私は、若いころは痩せていましたし現在は中肉中背。力自慢とは対極の人間です。苦笑
舗装工事とはどんな仕事か
舗装工事とはアスファルト舗装がメインの仕事で、道路や駐車場、一般住宅の庭なんかを舗装する仕事です。
アスファルト舗装といっても仕事の全てが舗装ではなく、アスファルトを敷く前に砕石で路盤を作ったりもしますし、一般住宅の庭工事の場合は掘削から民地石(縁石)の敷設や排水枡の設置、黒土を入れて花壇を作ったり塀の基礎を作ったりもします。
舗装工事は民間仕事と公共工事に分かれる
いわゆる大手ゼネコンをはじめとした公共工事を受注する会社の協力会社(下請け)の場合は、道路の舗装が中心で他には店舗やマンションの駐車場の舗装の仕事もします。
最近自社ホームページで集客する舗装屋も増えていますが、ホームページで集客している舗装屋は、一般住宅の外構工事がメインの会社です。
もちろん、大手ゼネコンの下請け仕事もこなしながら自社で一般住宅の仕事を受注している舗装屋もあります。
1日の主なスケジュール
道路工事と住宅の外構工事の2種類に分けられるとご紹介しましたが、
1日のスケジュールはほとんど同じです。
- 7時出社(段取りして現場へ)
- 8時仕事開始
- 10時、15分程度休憩
- 12時から13時、昼休み
- 15時、15分程度休憩
- 17時、現場終了
- 土場へ戻り終業
現場によっては残業する場合もありますが、舗装工の1日の流れとしてはこのような感じです。
この1日の流れは、道路工事も一般住宅も共通しています。
(道路工事など大きな現場は朝礼やラジオ体操がありますが…)
夜勤や残業はある?
道路工事は、交通量の多い国道や市道など夜間に仕事をする場合があります。
残業は、道路工事の方が少ない印象。
一般住宅の場合は、現場が詰まっていたり予算の関係で残業になるケースも。
どちらにしても工期や予算などで変わってきます。
舗装屋がきついと感じることってどんなとき?
舗装屋に限らず建築土木はどれも楽な仕事ではありませんが、
舗装屋がきついと感じる点をご紹介します。
夏の舗装は暑い
アスファルト合材が熱いという点。
プラントで出荷され現場に到着した合材は140℃くらいあります。
夏は上から太陽の日差し、下からはアスファルト合材の熱で暑いです。
熱すぎです。笑
脱水症状に陥らないように水分補給が欠かせません。
とはいえ、道路工事の場合「転圧(鉄リンやタイヤローラー)」の仕事は割と涼しく仕事ができるでしょう。
舗装屋もポジションによって変わります。
冬の仕事は寒い
これは外で働くならどの仕事も同じかと思いますが、舗装屋も年中アスファルトを敷いているわけではありませんので、土木仕事の際は気温が低いと寒いです。
冬の舗装は、アスファルトを敷くレーキやスコップ、コテなど作業は寒さは感じませんが、反対に転圧マンは寒さに耐えながら転圧します。笑
雪国の舗装屋は冬、除雪の仕事をします。
北海道をはじめ、雪国では除雪の仕事をします。
雪が降ったら夜中に除雪の仕事をします。
大手ゼネコンの下請けは、グレーダーやショベルで道路の除雪しますが、
一般住宅の舗装屋は民間除雪(店舗の駐車場や一般住宅の排雪)をします。
店舗の駐車場の場合は道路の除雪と同じように夜中から朝にかけて除雪します。
一般住宅の排雪は、1週間に1回ペースくらいで家の前に溜めた雪をダンプで排雪する仕事をしています。
舗装屋は全て除雪の仕事をしているわけではなく、1月から3月まで雪の降らない地域に出稼ぎに行く会社もあります。
実は意外と楽?舗装屋の良い点
舗装屋のきつい点をあげてきましたが、いつもツラいかというとそうでもありません。
意外と楽?というか、いつも汗を流して働いているわけではない。という点をご紹介します。
仕事のメリハリがある
アスファルト舗装の仕事と、砕石で路盤を作ったり掘削したりする仕事は、仕事の質というか内容が異なるので気分転換になったりします。
また、大きな現場は特にですが、重機がメインになる仕事も多いので現場によっては楽だったりします。
転圧マンは体力的には楽
道路や店舗の駐車場なんかは、フィニッシャーというアスファルトを敷く機会で舗装しますが、どこの舗装屋も分業制の会社が多く役割が決まっています。
- レーキ
- スコップ
- コテ
- フィニッシャーの運転手
- フィニッシャーのアジャスター
- 鉄リン
- タイヤローラー
- プレート
フィニッシャー・鉄リン・タイヤローラーの運転手は、周りに注意を払ったり気を使いますが体力的には楽です。
重機のオペレーターは体力的には楽
ご紹介したように特に公共工事をメインにした舗装屋は重機を使った仕事が多いです。
重機のオペレーターは操縦が仕事ですから、体力的には楽です。
舗装屋の収入は?
舗装工は、土木作業員より日給で見ると1,000円~3,000円高い傾向にあります。
職人になるまで何年?
5年~10年
年数に開きがありますが、本人の頑張りや会社によります。
これは明確には言えない部分ですが…。
スキルアップに必要な資格
技能講習 (必要に応じて) | 玉掛け技能講習 不整地運搬車運転技能講習 ショベルローダー等運転技能講習 小型移動式クレーン運転技能講習 車両系建設機械(整地、運搬、積込み用及び掘削用)運転技能講習 締固め用機械(ローラー)の運転特別教育 |
---|---|
公道を走るのに必要 | 大型特殊免許 |
技能講習は国家資格でないことから、昔は講習の必要性は割と曖昧でしたが近年は安全管理も厳しくなっているので重機の運転には欠かせなくなっています。
大きな現場では講習を受けた際に発行される免許の提出が求められるケースが増えています。
技能講習はいずれも40,000円程度かかりますが、会社によっては負担してくれるケースもありますので相談してみましょう。
技能講習日程と費用
コマツ | 講習日程と費用(全国) |
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日立建機 | 講習日程と費用(全国) |
キャリアアップに必要な資格
土木施工管理技士(2級1級)
勉強して資格を取得すると現場の管理職に就くことができキャリアアップに繋がります。
また、下請け企業から元請け企業への転職も可能になり、大手ゼネコンへの転職にも条件が整います。
資格取得には実務経験が5年~8年必要です。
また、務めている会社の協力が必要ですし、勉強が必要ですからあなたの会社ですでに資格取得している人に相談してみましょう。
舗装屋は転職しやすい。
この話しは舗装屋に限らず、土木建築の作業員/職人仕事に共通していますが、
舗装屋は他の舗装屋に転職しやすいという点があげられます。
積極的に転職を進めているわけではなく、
- 会社の人間関係が合わない
- 給料が安い
- 残業が多過ぎ
- 仕事を覚えさせてくれない
など、会社によって待遇や環境が割と違います。
しかし、仕事内容はほとんど同じ。
なので、経験者なら同様な待遇で転職も可能です。
建築土木は人材不足に悩まされている業界ですので経験者なら喜ばれるでしょう。
初心者が舗装屋に入って慣れるまで
現場仕事が全くの未経験で仕事に慣れるまで約3ヵ月という記事を書いていますので、ご覧になってみて下さい。
もちろん、3ヵ月で職人になれるという話ではありません…笑
舗装屋の仕事は、エクステリアと道路工事の大きく分けて2種類。
公共工事を受注している大手ゼネコンの下請けか、一般住宅の庭工事がメインかで舗装屋も大きく変わります。
- ゼネコンの下請け=舗装がメイン
- 一般住宅の外構工事=舗装は一部
という感じ。
舗装工の仕事内容を細かく解説した記事をこちらに用意していますので
ご覧になってみて下さい。
さいごに
舗装屋がきついか。しんどいか。という内容をお伝えしてきましたがいかがだったでしょうか。
土木・舗装(住宅も道路も)・設備・塗装を経験した私としては、舗装屋はしんどい時や暑い時もありますがメリハリがあって楽な時は楽だし悪くないと思いました。
実際、舗装屋としてのキャリアが一番長かったですし。
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