- 重機のオペレーターってどんな仕事?
- 重機オペって大変?難しいの?
- どうやって重機オペになるの?
このような疑問を、実際に土木建築業で働いていた経験を交えてご紹介します。
こんにちは。はっしーです。
建築・土木現場で欠かすことのできない重機作業ですが、ここでは主に土木現場における重機オペレーターの仕事とはどんな仕事なのかご紹介します。
また、土木業界で15年過ごしてきた経験を踏まえて、重機オペレーターになる方法も記していますので、重機のオペレーターを目指す方は参考にして頂ければと幸いです。
重機オペレーターとは
土木の現場で重機オペレーターと言われる仕事は、主にポクレン(ホイール式油圧ショベル)やバックホー(通称ユンボ)のオペレーターのことを言います。
キャタピラタイプがバックホーで上記の写真がポクレンです。
他にアスファルトフィニッシャーの運転手もオペレーターと言いますが、アスファルトフィニッシャーのオペレーターのみの専門職は少なく、現場によっては舗装工がオペレーターをこなすのが一般的なので、ここでは割愛します。
重機オペレーターとして現場で仕事するために必要な資格
現場で重機オペレーターとしてユンボやショベルを操縦するには、必要に応じた技能講習を受けるのが基本です。
特に大きな現場では必須となります。
技能講習 (必要に応じて) | 車両系建設機械運転技能講習(整地・運搬・積込み用及び掘削用) 車両系建設機械運転技能講習(解体用) 車両系建設機械運転技能講習(基礎工事用) 不整地運搬車運転技能講習 高所作業車運転技能講習 小型移動式クレーン運転技能講習 |
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公道を走るのに必要 | 大型特殊免許 |
重機オペレーターの技能講習は、日立建機やコマツで取得できます。
また、公道でショベルやバックホーを自走する場合は大型特殊免許が必要です。
コマツ教習所 | 車両系建設機械(整地・運搬・積込み用及び掘削用)運転技能講習 車両系建設機械(解体用)運転技能講習 |
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日立建機教習センター | 技能講習 |
土木現場での重機オペレーターの仕事内容とは
重機オペレーターは、解体作業では工程のほとんどで活躍します。
道路工事では掘削から砂利入れ、整地などほとんどの仕事に関わってきて、掘削して残土をダンプに積み込み、運び込まれた砕石を整地していきます。
マンションやビルなどでは、基礎の掘り方も重機オペレーターの重要な工程です。
ポクレンは車体が大きいので、小型のバックホーでは時間がかかる広い現場での作業が多くなります。
また、小型バックホーの場合は専門のオペレーターではなく、解体・舗装・土木の作業員が行うのが一般的です。
重機オペレーターになる方法・5つの働き方
最初に、重機オペレーターに必要な技能講習をご紹介しましたが、
技能講習を受けたからといってオペレーターになれるかというと、そうはいきません。
技能講習は重機を操縦して現場作業を行うのに必要ですが、
問題は、重機オペレーターとして腕が無ければ作業できませんから、会社に入って少しずつ覚えていく必要があります。
そのためにも、ここから重機オペレーターになるための具体的な働き方をご紹介します。
①解体・土木・舗装会社
土木現場で作業員として働きながら、必要に応じてオペレーターとして働く機会があります。
会社によってマチマチで、専属のオペレーターがいる場合は技術習得が難しい場合も。
技能講習の費用を負担してくれて応援してくれる会社や自社の土場で重機の練習をさせてくれる会社もあります。
②運送会社(大型ダンプ)
大型ダンプの運送会社の中には重機作業も請け負っている会社もあります。
多くの場合は、経験者でなければ重機オペレーターとして働くのは難しいでしょう。
③構内作業プラントや砂利・土など建築資材を販売している業者
建築土木現場で使う砕石や土を販売している会社や、アスファルトプラントで働く重機オペーレーターです。
砕石や土の積み込みや、廃アスファルトの処理など。
現場の繊細な作業と違い技術力の向上は難しい。
④重機オペ専門の建築会社
重機のみの建築会社です。
重機と重機のオペレーターのみの建築会社。
大手ゼネコンやハウスメーカーや建築会社の下請けが主な業務
土木建築会社で重機オペとして経験を積んだ経験者の転職が多い。
⑤個人事業
重機オペレーターとして独立して仕事をしている人もいます。
大手ゼネコンやハウスメーカー・建築土木会社との繋がりが大事。
自分で重機を持っている人がほとんど。
重機オペレーターになるにはどうしたら良い?
未経験の人が重機オペレーターになるには、
- 解体業
- 土木会社
- 舗装工
に作業員として入社するのが一般的です。
現場作業をこなしながら小さな現場で重機のオペレーターをする機会があります。
3業種の中で、もっとも重機作業の頻度が多いのは解体業です。
また、会社によっては仕事時間以外で土場で練習させてくれる場合もあります。
(因みに私は舗装会社に勤めていた時この方法で覚えました。)
会社によって重機オペの技術を磨けるか大きく違う
土木・舗装・解体会社は、多くの場合すでに重機オペがいます。
現場でオペレーターとして経験を積ませてくれるかどうかは、会社によって大きく変わってきます。
すでにオペがいる場合、他の人間にはやらせない会社も多いです。
求人広告を見る際は、オペレーターを募集しているか、未経験でも目指せるかを確認して応募するか、入社の際や重機オペを志したいと思ったときは社長や職長に相談してみましょう。
重機オペレーターとしての技術を身につけられない状況なら転職するのも一つの方法です。
転職の際は、面接時に「重機オペレーターとして技術を磨きたい」ということを伝えて理解してくれる会社を探すべきです。
重機オペレーターに向いている人・向いていない人
ここまで重機オペになるには、というテーマでご紹介してきましたが、重機オペレーターはどんな人に向いているのか、どんな人には向いていないのか。
様々な現場で重機オペを見てきて、そして自分自身も現場で重機を操縦した経験があるので、その点を踏まえてご紹介します。
重機オペレーターに向いている人
重機オペレーターには重機を操る技術が求められるのはもちろんですが、繊細な性格の方が向いているでしょう。
現場によっては近隣の建物が近かったり、電柱や電線、そして地中には水道管やガス管なども埋まっています。
それらの障害物をかわしながら迅速に作業する必要があります。
重機オペレーターに向いていない人
現場での重機オペレーターには繊細な技術と集中力が求められる、体力よりも精神的に気を使う仕事です。
残土や砕石の積み下ろしには、クルッと旋回して作業しますので電線や看板、建物などの障害物があります。
また、掘削作業には地中に排水やガスなどの配管も埋設されている場合もあるので繊細な作業が求められます。
操縦技術というより性格的に大雑把な性格の人には向いていないかもしれません。
重機オペレーターの技術力によって大きく変わること
土木現場では重機オペレーターによって次の2点が影響します。
- 現場の作業スピード
- 作業員の疲労度
これは土木・舗装・解体現場を経験した人は納得ではないでしょうか。
ポクレンやバックホーが入る現場ではオペレーターの技術力によって現場の進行具合が大きく変わります。
また、土木や舗装・解体現場での一連の作業を理解して細かい部分まで重機で作業してくれると、手元として付いている作業員の負担も軽減されるので、現場では重宝されます。
繊細な性格に加え、高い技術力で作業員の手作業を減らせる人ほど向いています。
また、正確に掘削したり路盤を整地してくれると手作業が減ります。大雑把に掘って「あとは手でやって」という重機オペは作業員が疲労するし嫌われます。笑
重機オペレーターの給与
重機オペレーターの収入はどれくらい見込めるのか、
もちろん会社や地域によって違いますが、ここではおおよその相場をご紹介します。
目安となるのが日給1万円~2万円
年収は300万円~600万円
※インディードの募集内容から算出
月給か日給月給かによっても違いますし、地域によっても給与格差があります。
やはり都会の方が給与は高い傾向です。
さいごに
重機オペレーターは現場全体の流れを知ることと、技術を磨くのが大事です。
しかしお伝えしたように、オペレーターとしての技術を磨く機会を与えてくれるかどうかは会社によって大きく違います。
重機オペレーターを目指すなら、その思いを理解してくれる会社を探しましょう。
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