建築・土木業への就職や転職を考えている方の中には、
- やっぱり仕事ツラいのかな
- 自分に続けられるかな
- 人間関係うまくいくだろうか
と、不安に思っている人も多いでしょう。
こちらの記事では私が体験した上司からのパワハラ話の一つをご紹介したいと思います。
最初にお伝えしておきますと、
パワハラやいじめは、会社によって全然違います。
また、土木・建築業だからと言って多いという訳でもないと今までの転職経験からも感じています。
一流企業でもニュースで取り上げられるようなパワハラがあるように、職種や業種はあまり関係ないと感じています。
これからする話は、一つの事例ですが
もしも、建築・土木の現場仕事でパワハラやいじめに悩んでいるなら、
僕から伝えたいことは、「他に転職してみるのもありですよ」と言いたいです。
僕自身、転職して何社か経験しましたが、
転職してみると「会社によってこんなに違うのか!」と驚くほど違うことです。
人間関係が良好な会社
どんどん仕事を教えてチャレンジさせてくれる会社。
この土木・建築は、転職しても技術は積み上げられる業界ですから
毎日精神的な苦痛で我慢するくらいなら転職するのもアリなのでは?と思います。
ちょっと前置きが長くなりましたが、ここから僕の体験談です。
パワハラ・いじめ体験談その1とその3はこちらにあります。
パワハラにあった会社へ入社した経緯
その会社は一般住宅を中心とした外構工事全般を手掛けていて、過去に働いていた会社の上司が独立した会社に入社した時の話です。
簡単に経緯を紹介しますと
22歳当時働いていた会社で
- 当時部長 → 独立して社長
- 当時課長 → 工事部長
- 当時課長 → 営業部長
起業してこのような立場に変わりました。
因みにこの3人は高校の同級生です。
私は当時お世話になっていた会社から、すでに転職していたのですが
あるとき偶然、独立して社長となられた方と電話で話す機会があり。
「独立したそうですね。おめでとうございます」
という感じで挨拶したところ
社長:「お前、今何やってんの?」
僕:「舗装屋ですけど…」
社長:「同じ業界にいるなら俺んとこで働けよ。笑」
というような流れで、お世話になることに。
社会経験の未熟な当時の僕から見ても、「この人はやり手だ」と感じていて尊敬していたので迷いはありませんでした。
入社してみたら超ブラック企業
入社してみてまず感じたのは、超ブラック企業だったという事。
朝7時出社(舗装屋なら普通)なんですが、
現場で作業して、夜に事務所に帰ってから片付け、日報、翌日の打ち合わせなどなど。
仕事が詰まっていたこともあり現場の工事が19時20時当たり前で働いていたので、家に帰るのは24時前後。
この会社、「少数精鋭で仕事する」というようなこだわりを持っていたので、「この人数でやるんですか?」というレベルで当然現場も少数です。
僕以外の人間は基本的に「できる人達」で、僕も必死に食らいついていました。
1人ターゲットがいないと精神を保てない部長
本社とは別で、いわゆる土場にも事務所があって声をかけて下さった社長は現場で働くわけでなく、現場のトップは部長(I)だったのです。
このI部長も、過去に働いていた舗装屋が一緒で知っている間柄でした。
なので、古巣にでも戻ったような気持ちで働いていたのですが、
忙しくて毎日帰りが遅く、皆ゲッソリして働いていたのでI部長も相当プレッシャーやストレスを感じていたんでしょう。
僕より少し後に入社してきた30代(I部長と同い年)の人があまり仕事ができず、よく怒られていたんですが、日に日に陰湿なイジメをするようになったんです。
具体的にどんな内容かというと
- 細かいことですぐに怒られる
- 所かまわず怒られる
- 皆の前で怒られる
このような状態なので現場が一緒なら怒られているところを目撃するし、そのうえ事務所に帰ってきても、グチグチ言われるので全員聞いているわけです。
皆の前で怒られ続けるって相当辛いと思います。
部長も一人にキツく当たっている反動なのか、他の人間にはすごくいい顔をするのです。
なんだか異様な感じ…
1~2か月くらい毎日のように怒られ続けていると精神も病んでいくんでしょう。
ダンプに乗って残土を運んだり、合材を取りに行ってもなかなか帰ってこなくなったり、「あの人コンビニでアイス食ってたよ」と社員の目撃情報が入ったりと言うようになりました。
もちろん部長には内緒でしたが。/p>
辞めたら次は自分だった。
そうこうしていうちに結局、精神的にやられてしまって辞めました。
本当に、年下の僕から見てもかわいそうでした。
しかし、話はこれだけではなく、
結局、いつも怒っていた人が辞めると、次は僕だったのです。
当時、僕が最年少だったこともあるのでしょう。
これだけ忙しいと、たまに寝坊もします。
寝坊は僕だけではありませんでしたが…
でも、怒られるのは僕だけで現場でもなぜかキツく当たるようになってきたのです。
ストレス発散していた部長
あとから先輩に聞いたのですが、この工事部長は毎日忙しすぎて家庭も上手くいっていなかったそう。
毎日工事が終わって事務所に帰っても、そこから中々帰れない雰囲気がありました。
日報、打ち合わせなど終わってもなかなか帰れない雰囲気だったのです。
工事部長が家に帰りづらくなっていただけだったんじゃないか。みたいな話も聞きましたが…
結局、揉めて辞めました。他に移っても通用するのがこの業界
日中から夜にかけて汗だくになって働いて、夜は日報や打ち合わせなど事務仕事を繰り返すといってもなかなか大変さは伝わりにくいかもしれませんが、3食しっかり食べていても痩せえていく状態でした。
皆そうなっていました。
そんなとき、個人的な出来事ですが当時付き合ってた彼女と別れたんですよね。
モチベーションだだ下がりです。
決定的なミスでガッツリ怒られる
そんなとき、下請けに任せた現場で「材料が入荷されるから朝現場行ってくれ」と言われた日。ガッツリ寝坊したのです。苦笑
先輩がカバーしてくれたんですが、やらかしましたwww
で、部長に何と言われたかというと
「次、寝坊したら辞めてもらうからな」と。
もちろん、目も口調もマジなやつです。
1か月後に辞める
そうして、約1か月後
目覚めたら6時45分。
7時までには出社するので寝坊確定です。
声をかけて下さった社長に詫びを入れて辞めました。
この経験で感じたことまとめ
このような経験をさせてもらって感じたことはいくつかありますが、
ブラックでも社長のカリスマ性や志に共感していれば、意外と頑張れたという事。
良くも悪くもですが…
そして、これは心理学的にもあることらしいのですが
皆の前で怒ると、怒られている以外の人間は「褒められている」と錯覚するということ。
理不尽でも何でも…
この人が起こられているから自分の評価が上がる。という訳ではありませんが、それに近い感覚になってしまいます。
怒る立場の人は、怒られる人間の立場も尊重してほしいものです。
現場部長は、その後会社を辞めている
後日談ですが、先輩から聞いたところによると
僕を辞めさせたことで社長に怒られていた。と聞きました。
さらにその1年か2年ほど経って部長も辞めたそうです。
社長と一緒に創業したのに…で、先輩の話では業界からも足を洗ってタクシーの運転手になったと聞きました。
人生わからんなぁと感じた話でした。
この記事を読んだ方のコメント
コメント一覧 (2件)
傷害罪及び俗に言うパワハラって仕事の良し悪しは関係ないんですよね。
結局、気に入らない人間に対して入社年数だけの無能な上司がストレス発散でするわけで。
パワハラ上司に遭遇した事がありますが、皆の前で怒るなど特徴が全くそのまんまでした。休みが少なく3Kで社員が2年に1人は必ず辞める会社で、私もパワハラ上司も辞めたんですが、パワハラの理由に仕事が出来ないからと結局言い訳して理由こじ付けてただけ。みっともない犯罪者でした。
どこも似たようなパワハラ上司に遭遇するもんなのですね。
やはり最善の解決策は転職なのでしょうね。
あの時辞めたことは今全く後悔していません。
な さん
コメントありがとうございます。
この記事のI部長以外にも現場でキツく当たる上司はいましたが、おっしゃる通りストレス発散が強いと思いますね。
特に部下を育てもせず頭ごなしにイライラをぶつけるんだから立ち悪いんですよ。笑
追いつめられると精神的にもやられてしまい積極的な判断が難しくなると思いますが、
な さんのように後悔しないような選択をしたいですね。