こんにちは。はっしーです。
私は、舗装・土木や塗装屋はけっこう長く勤めてきて、建築板金の仕事は未経験なのですが、
今回、建築板金工のキャリア18年の職人に話しを聞いてきたので、建築板金のきつい点ややりがいについてご紹介します。
建築板金ってどんな仕事?
最初に、建築板金がどんな仕事なのか少し触れておきますと。
建築板金は、トタン屋根や金属系のサイディングの仕事です。
一般住宅から、工場など新築、リフォーム工事です。
同じ屋根でも瓦屋根や、同じサイディングでも金属系以外は基本的に扱いません。
建築板金がきつい…大変と感じるときってどんなとき?
建築板金の仕事がきついと感じるときはどんなときでしょうか。
実際に、職人さんに話を伺うと次の点だそうです。
- 長いトタンは一人で扱うのがきつい
- 屋根の上は照り返しがきつい
- 腰が痛い
- 冬は仕事がない
それでは一つひとつ詳しく見ていきましょう。
長いトタンは一人で扱うのがきつい
トタン屋根は、その建物の屋根の形状によって扱う長さが違います。
基本的に一般住宅だと一人で作業することもめずらしくないそうですが、
1枚ものが6mを超える長さになると一人で扱うのがきつくなるそうです。
屋根の上は照り返しがきつい
屋根の上の仕事なので直射日光が当たるのはもちろんですが、
トタン屋根の照り返しがあるので夏は思いのほか暑いのがきついそうです。
腰が痛い
基本的に、建築・土木作業に共通していますが、建築板金も屋根は中腰で作業するので腰痛は悩みのタネ。
冬は仕事がない
今回、北海道の職人さんに話を聞きましたが、やはり冬は仕事がないようです。
北海道でも近年では、通年通して現場がある元請けも増えていると聞きますが、建築板金は野外工事ですから冬は基本的に現場がないようです。
建築板金は基本、外仕事なので雨の日の現場作業は休みになることが多いですが、現場に合わせた役物(やくもの)と言われる小さな部材を加工して使うため、現場工程のうち1~2日は自社工場で加工作業を行います。
したがって、雨が降ったら必ず休みとは限らない仕事です。
建築板金の仕事のやりがいってどんなところ?
では、建築板金の職人がやりがいを感じる点とはどんなところでしょうか。
綺麗に仕上がったとき
職人なので綺麗に仕事するのは当然だと思いますが…苦笑
いつもより良い出来のときは達成感を感じるそうです。
お客さんに喜んでもらえたとき
リフォームで屋根をふき替えたり、雨漏りの修理などで綺麗な仕上がりに喜んでもらったときは特にやりがいを感じるそうです。
新築工事ではハウスメーカーや工務店などの下請けで仕事をするので、お客さんに直接合う機会はほとんどないは他の建築業者も同じです。
この点はお客さんと直接接するリフォーム工事ならではの喜びですね。
建築板金の職人になるまでどれくらい?
建築板金のきつい点ややりがいについてここまで紹介してきましたが、
ちなみに、建築板金の職人としていっぱしになるまでどれくらいの期間が必要なんか。
これについても聞きました。
見習いから職人になるまで何年かかる?
5年で職人としていっぱしになれるのが一般的だそう。
ただ、これは建設業界あるあるですが、
会社によって大きく左右されます。
積極的に仕事を教えてくれる会社、または先輩の下で修業できれば技術習得も早いですが、
昔ながらの「見て覚えろ」という会社なら5年以上かかるかもしれません。
建築・土木業界はどこの会社で働くか、誰の下で働くかで職人になるまでの期間が大きくかわるのが難しいところです。
さいごに
建築板金の仕事は、様々な業種がある建設業の中でも重いものを持ったりするような機会は少なく、意外と体力的にきついと感じることは少ないようです。
日給や給料相場を調べてみると、建設業界で比べても単価は高めでした。
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