こんにちは。
はっしーと申します。
私は建築・土木業界で約15年ほど現場で働いてきました。
今回、設備屋の社長に話しを聞いてきたので、設備・水道のきつい点ややりがいについてご紹介します。
設備屋ってどんな仕事?
設備屋は水回り全般の工事を行う仕事です。
外の給排水管の工事、室内ではトイレ、ボイラー、台所など水回りの施工を行います。
設備屋は大きく分けて2種類
- 水道屋(外現場がメイン)
- 設備屋(内装がメイン)
大きく2つに分かれます。
水道屋と言われる会社は、主に外で地中に埋まっている給排水管や雨水桝、水道メーターなど外回りの仕事を専門にしていて、
設備屋は住宅の中の水回りの仕事をメインにしています。
もちろん、どちらも手掛ける会社もありますが、水道屋でも設備屋でも、社名は「●●設備」という会社がほぼ100%なので社名からどちらか判断するのは難しいようです。
設備屋・水道屋がきつい・つらいと感じることってどんなこと?
設備屋の仕事がきついと感じる点はどんな点でしょうか。
キャリア20年以上の社長に、初心を思い出してもらいながら話を聞きました。
- 汚物の処理
- 水漏れで弁償のリスク
- 穴掘り
- 急な夜間対応がある場合も
- 職人になるまでの賃金が安い
汚物の処理
最もつらい、きついと感じるのは、排水管・トイレ周りの修理などだそうです。
排水管の修理している途中で「う●こ」が流れてきたとか、トイレの交換で古いトイレを持ち帰らなければならないとか…、古い配管や便器など車に積んで持ち帰るときに車内に臭いが充満するとか、汚物周りの処理がきつい点
水漏れで弁償のリスク
設備屋は水漏れで最悪、家を台無しにしてしまうリスクがあります。
ミスが大きな損失になる恐れがある反面、その分工事費用は高い傾向にあります。
穴掘り
穴掘りは、主に水道屋の領域で外の水道管・排水管の交換など配管周りはスコップで人力作業になるので、この点は体力的にキツイ点。
急な夜間対応がある場合も
水漏れの対応で昼夜を問わず対応するので、急な仕事で出動するケースがあります。
これは、マンションやアパートの管理会社や、ハウスメーカーなど提携する元請けによるので全ての設備屋ではないようですが、残業とか夜勤ではなく急な対応で仕事をするのがきつい点。
北国は、冬になると水道凍結などの対応もあるため、冬になるとお酒を飲まずに待機する日が増えるのもきつい点だそうです。
職人になるまでの賃金が安い
建築・土木業界は、どんな業種でも見習いは日給で8,000~10,000円くらいが相場ですが、水道・設備屋は相場より安い傾向にあります。
設備屋・水道屋がやりがいに感じる点とは?
続いて、設備屋さんがやりがいを感じる点とはどんなところでしょうか。
- 施工が満足したときの達成感
- お客さんから直接感謝の言葉をもらえる
- 収入が増えたときの満足感
工事が完了したときの達成感
これは工事業者共通とも言えますが、工事が完了したときの達成感はやりがいに感じる点です。
お客さんから直接感謝の言葉をもらえる
設備屋は、新築のほかリフォームや修理などお客さんと直接やり取りする機会もあるので、お客さんからもらう感謝の言葉はやりがいに感じる人が多いでしょう。
収入が増えたときの満足感
水道屋・設備屋は見習いの給料が安いという話をしましたが、技術を身につけると給料が高くなります。
収入が上がる基準は
「一人で修理に行けるかどうか」
というのが一つの判断基準だそうです。
一人で現場に行って、工事や修理を施工するには
家の構造を理解して、何があっても対応できる必要があります。
設備屋・水道屋で職人になるまでどれくらい?
水道・設備屋で職人になるまでの期間は、
およそ5~10年くらいが目安になるようです。
どうしても個人の頑張りの差が出るほか、
これは建設業界に共通して言えるのですが、会社が職人を積極的に育ててくれるのかという問題も。
4~5年で現場をこなせるように育成する会社もありますが、
5年経っても手元仕事しかさせないような会社もあります。
設備屋・水道屋が見習い期間の給料が安い理由
水道・設備は見習いの給料が安めであることはすでにお伝えしましたが、
安い理由を聞くと
見習いは手元の仕事がメインになるからだそう。
材料や工具を運んだり、見て覚えたり、本来職人だけで済むところを付いていったり…
労働力としての価値より、勉強とか修行という認識のようです。
設備屋の職人が建設業の中で給料が高い理由
設備屋は建築業界の中でも日当や給料が高い傾向にありますが、
その理由は「1日いくら」という日当換算だけではなく、
1工事あたりの工賃で賃金が支払われるケースもあるからのようです。
会社に所属していると月給とか、日給月給になるので工賃がいくらであっても給料に反映されるかどうかは別問題になりますが、独立すると収入の上限は一気に上がるケースが珍しくないようです。
さいごに
今回、設備屋を経営している友人に改めて話を聞きましたが、
設備屋業界の人材不足もあって仕事は増えているし、工賃も上がっているようです。
稼ぎたい人にとっては魅力的な仕事ですが、下積みの給料が安く、見習い期間も長いので気合いと根性が必要です。
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