こんにちは。
はっしーと申します。
私は15年ほど現場で建築・土木の仕事をしてきました。
アラフォーです。
さて、こちらでは、
建設業の現場仕事が週休2日にならない理由をあげてみたいと思います。
会社によって違いはありますが、
政府が働き方改革を進める中、一向に現場作業が週休2日制を導入しない理由。
できない理由があるのか。
考察してみましたので、参考までにどうぞ。
週休2日制は世間では増えている?
厚生労働省が行っている平成30年就労条件総合調査によると、
完全週休2日制を採用している企業の割合は46.7%
何らかの週休2日制を採用している企業は84.1%
(週1~3、または隔週で週休2日の企業)
とのこと。
ちなみに、平成20年の調査では
完全週休2日制は39.6%だったので、少しずつ増えているようです。
建設業の年間の休日は日曜日と…
世間では、プレミアムフライデーとか、祝日が月曜になるなど政府も週休2日制の導入を推進しており、
大手のゼネコンは週休2日制を導入している会社もあるようですが…
現場で働く、中小企業の職人や作業員は週休2日とはほとんど無縁です。汗
私が当時、勤めていた時も、
いま現在、建設業者に話を聞いても
建築・土木年間の休みは、
- 日曜
- ゴールデンウィーク
- お盆
- 正月
これくらいです。
ゴールデンウィークは当然祝日だけ。
というのが当たり前です。
建設業が週休2日にならない理由。
建設業が週休2日にならないのはどんな理由があるのでしょうか。
ここからは、私だけの意見でなく
付き合いのある建設業者の社長さんにも話を聞いたことをまとめましたので参考になればと思います。
その現場が休みでも、他の現場で働く
建築・土木業界でも、大手企業では週休2日制を取り入れ始めている会社もあります。
また、それに伴い建設現場自体も週休2日制を導入するケースも、少しずつ増えてきているようですが…
しかし、下請け企業や職人さんのほとんどは、その現場が土曜休みでも他に仕事があるなら多くの場合は働いています。
週休2日になると収入が減る
建設業の休みが少ない理由の一つとして、
日給月給で働いている場合は、休みが増えると収入が減ります。
1日いくらなので、出勤日数+残業代が収入になる訳ですから、週休2日制になると単純計算でも収入が減ってしまいます。
休みが増えると人件費がかかる
収入が減るのとは反対に、正社員雇用で月給制だと会社の負担が大きくなります。
1ヶ月間の作業日数が減るのですから、単純にこなせる現場が減ります。
1つの現場に対して請負金額は同じでも、
正社員雇用の場合、固定給ですから毎月支払う人件費が変わりません。
したがって休みを増やすと会社の利益は減ることになります。
今までそうしてきたから…という会社が多い
中小企業や個人事業の建設会社の多くは、大手企業やハウスメーカーの下請けで仕事をしています。
工事の大本である建築会社やゼネコンが、定退共(建設業退職金共済制度)に加入することを義務づけたり、従業員に対して社会保険に加入することを義務付けたり、半ば下請けに強制しなければ変わらない。という過去がありました。
※全ての建設業者ではありません。
なので、今まで土曜日も働いてきたんだから…
という理由が、実は大きいのかもしれません。
建設業はそもそも儲からない?!
建設業は、そもそも利益率が低いというのも理由の一つ。
公共工事は大手ゼネコンが受注し、下請け、孫請けと仕事が流れていきます。
一般住宅もハウスメーカーやリフォーム会社が仕事を受注し、実際に施工する職人は下請けや孫請けになります。
最近では、ホームページでお客さんから直接仕事を受注する建設業者も増えてきましたが…
ホームページ運営している会社でも、価格競争している業者は厳しいようです。
さいごに
最後までご覧いただいてありがとうございます。
- 給料が減る(日給月給の場合)
- 会社の利益が減る(月給の場合)
- 今まで週1で働いてきた
というのが主な理由としてあげられます。
もちろん、現場には工期がありますし、次から次へと現場が詰まっていると残業だけでは終わらず日曜も出勤しなくてはならない場合もあるでしょう。
ただ、基本的に建設業は人件費の単価が低いのも問題の一つかもしれません。
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