こんにちは。
はっしーと申します。
私自身、建築・土木の業界で約15年ほど作業服を着て働いてきました。
今回、シャッター屋で働く職人の方に話を聞いたので、
シャッター屋(鋼製建具)の仕事内容について、詳しくご紹介します。
シャッター屋は正式には鋼製建具(こうせいたてぐ)といいますが、
仕事内容は意外と多岐に渡り、シャッター屋の仕事に興味のある方でも細かな内容は御存じない部分も多いと思いますので参考になれば幸いです。
シャッター屋の仕事内容とは
シャッター屋の仕事内容は、多岐に渡ります。
- 住宅のドアやサッシ
- 店舗やビル・マンションなどの防火扉
- 工場や倉庫・原発などのシャッター(搬入など)
- 事務所やトイレ(店舗や駅など)のパーテーション
- 自動ドア
などです。
それでは一つひとつ見ていきましょう。
住宅のドアやサッシ類
一般住宅のドアやサッシ類の取り付け工事もシャッター屋の仕事です。
ただし、必ずシャッター屋が施工するかというと、立て方大工や建具屋が行うこともあるようです。
店舗やビル・マンションなどの防火扉・シャッター
店舗やビル・マンションなど必ず防火扉の設置が義務づけられています。
防火扉の設置もシャッター屋の仕事。
そして、店舗のシャッターや大型商業施設のテナント毎に設置されているシャッターの設置もシャッター屋の仕事です。
工場や倉庫・原発などのシャッター(搬入など)
倉庫や工場などの搬入口に設置されているシャッターも、シャッター屋が施工します。
事務所やトイレ(店舗や駅など)のパーテーション
これは意外とご存知ない方も多いと思いますが、
事務所のパーテーションの仕切りや、店舗や大型施設、駅など個室トイレのパーテーションの仕切りもシャッター屋の仕事。
自動ドア
自動ドアの設置もシャッター屋の仕事です。
ガレージや物置のシャッターの設置は、シャッター屋の仕事ではない。
一般住宅のガレージや物置にもシャッターがついているものがありますが、
ガレージや物置は、ガレージや物置の専門業者が組み立てるのでシャッター屋の仕事ではありません。
(修理の依頼があればシャッター屋が行う場合も)
建造物に直接設置されているシャッターの取り付けはシャッター屋の仕事
ただし、住宅、マンション・アパートでも1階が車庫がある場合は、建造物にシャッターがあるわけですが、そういった物件のシャッターはシャッター屋の仕事になります。
ガレージ・物置は施工しないけど、建物に直接設置するシャッターはシャッター屋の仕事という線引きに。
メンテナンスもシャッター屋の仕事
シャッター屋の仕事は、メンテナンスも重要な仕事です。
倉庫や工場の搬入口
倉庫や工場の搬入口のシャッターは、
- サビ
- 軸のズレ
- モーターの電圧
- スラッド(シャッター面の板のこと)
など、定期的にチェックを行います。
また、消防法で定められた防火設備検査も定期的に行われています。
防火扉・防火シャッター
防火シャッターや防火扉は、
- 煙感知器
- 消火設備
- 報知器
など、
防災業者と一緒に点検・検査し、必要に応じて修理や取り換え工事を行います。
点検には保守点検技術者(実務経験3年以上)が必要で、
加えて防火設備の検査には
- 防火設備検査員
- 1級建築士
のどちらかの資格が必要
バッテリー交換の仕事
防火シャッターは停電のときでも正常に動き、もしも人が挟まったら停止する仕組みがあり、制御盤の中にバッテリーが内蔵されています。
このバッテリーの交換もシャッター屋の仕事。
シャッター屋の働き方。残業や休日出勤は多い?
ここまでシャッター屋の仕事内容をご紹介してきましたが、
では、シャッターの仕事はどんな働き方なのでしょうか。
休日出勤や夜勤はあるのか。
見ていきましょう。
シャッター屋は休日出勤や夜勤も多い
シャッター屋は夜勤の多い仕事です。
新築物件のシャッター設置は、日中の仕事になりますが、稼働している店舗や倉庫、工場などのメンテンナンスや改修工事は、閉店後の夜間だったり日曜など休日の工事になります。
夜勤や休日出勤の多い仕事です。
シャッター屋は独立する人、多いの?
シャッター屋は、独立する人が多い業種と言えます。
- 三和シャッター
- 文化シャッター
- 東工シャッター
- 東洋シャッター
と大手シャッター会社のうち
三和シャッターと文化シャッターは、個人の独立支援を行っています。
詳しくは、こちらに記事にしています。
まとめ
いかがでしたか。
今回、シャッター屋に勤めて20年以上の職人さんに話をじっくり聞きましたが、
シャッター屋の仕事というのは、一般の住宅から商店街、商業施設、店舗、ビル、マンション、倉庫、工場など…
- シャッター
- サッシ
- パーテーション
- 防火扉
- 防火シャッター
と、地味に守備範囲が広い仕事。
そして、会社員としてだけでなく独立しやすい仕事とも言えます。
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