建築板金の業界へ就職・転職を考えている方、
今現在、建設業界で働いていて建築板金へ転職を考えている方
または今現在、建築板金の仕事をしているけど「建築板金の仕事ってどうなの?」と疑問に感じている方へ
近い将来、職人を夢見る人も、やはり給料のことや将来性も含め「建築板金って儲かるの?」という部分は気になる点でしょう。
- 儲かる仕事なのか?
- 将来性はあるのか?
ご紹介していきます。
建築板金は儲かる?!見習い・職人の給料事情
建築板金業は、日給月給の会社が多い傾向にあります。
見習いは
日給8,000~10,000円が相場
職人は12,000円~
が全国的に一つの目安になるでしょう。
ほかの建設業に比べどうなの?
建築板金は、他の建築土木業に比べ給料が高いのかというと、
比較的高い方です。
もちろん、都会に行くほど平均的な水準は上がりますし会社にもよりますが…
建築板金職人は日当にして12,000~25,000円です。
大工や型枠大工、設備、塗装、クロス、鳶、舗装・土木など、建築業の中で金額だけで見た場合、高いほうといえるでしょう。
平均年収から見て塗装工の給料は高いのか安いのか?
国税庁が行っている平成29年の民間給与実態統計調査では平均年収が432万と算出されています。
建設業の平均は493万円と算出されています。
ただしこれは正社員の平均年収を算出したものです。
そして、この平均年収は上振れする傾向にあるので、中央値で見る方が現実的でしょう。
「平均年収」が高めになる理由としては
例えば平均年収が880万円と算出された場合
これでは実態と少しかけ離れた感じがしますよね。
平均880万なのに、5人中4人が500万以下なのですから。
では上記と同じ例で今度は「中央値」で見てみましょう。
5人のうちの3番目に注目した年収です。
2,000人の調査なら1,000人目、1,001人目という事になります。
平成29年の民間給与実態統計調査では平均年収が432万ですが、
中央値では、おおよそ380万円と言われています。
中央値で見ると、建築板金は職人になるとわりと儲かる仕事。といえるのではないでしょうか。
独立し、請負で仕事をすると儲かる
上記の給料相場は、あくまで従業員として働いた場合の目安になります。
独立して請負で仕事をするようになると、工事金額の中で出た儲けが利益になるので収入の天井は高くなります。
独立しても儲かっていない。
という話は、他社の現場の応援や二次下請け(孫請け)などで、常用で仕事をしているケースがほとんどです。
建築板金の仕事は大変?
建築板金は大変なのか、現場仕事は肉体労働なので体力が必要だったり「きつい・危険・汚い」の3K仕事といわれますが
建築板金も楽な仕事ではありませんが、70代でも働いている人がいる業界です。
基本的な体力は必要ですが、飛びぬけてガタイが良くなければ務まらない仕事ではありません。
職人に育つまでの期間
建築板金の見習いとして働いて、職人として育つまでは5年程度と言われています。
これにはどうしても個人差が出てくるのですが、
個人の頑張りに加え、会社が職人を積極的に育ててくれるのかという問題も。
2~3年で現場をこなせるように育成する会社もありますが、
5年経っても手元仕事しかさせないような会社もあります。
これは建築業界あるあると言えるのですが、
修行する親方や会社によって変わる部分も大きいです。
- 積極的に教えてくれる会社や親方
- 「仕事は見て覚えろ」という昔の人
もう一つ厄介なのは
「自分でやらなきゃ気が済まない」職人です。
このように、どこで働くかが成長に大きく関わります。
建築板金屋の1日。どんなスケジュール?
- 7時出社(段取りして現場へ)
- 8時仕事開始
- 10時、15分程度休憩
- 12時から13時、昼休み
- 15時、15分程度休憩
- 17時、現場終了
- 会社へ戻り終業
残業は多い?
建築板金の仕事自体、残業が多い職業ではありませんが、
仕事が詰まっていたリ、工期が遅れていたりすると残業もあります。
夜勤はある?
夜勤はほぼありません。
建築板金は独立しやすい?
建築業は、手に職をつけて職人として働く先に独立を考える人も多いでしょう。
建築板金は独立しやすい職業なのか。
建築板金は「役物」を加工する自社の工場が必要
建築板金は、屋根やサイディングの材料は現場に直接搬入されますので、そのまま取り付け作業を行いますが、
「役物(やくもの)」と言われる小さな部材は自社の工場で加工するのが一般的です。
実際に、建築板金の職人に話を聞くと「現場ごとに役物を加工する必要があるし、工場を持っていないと独立は難しいんじゃないか」と言います。
自社で工場を持つにも「工場は大きい必要はないけど、工作機械をそろえるのに費用がかかる」という事です。
ただ、中には工場を元請けや他社で使える契約を交わす方法も考えられますが…、
塗装やクロスのように、仕事さえ確保できれば独立できるという業種ではありません。
建築板金って将来性はどうなの?
AIの導入で人間の仕事が奪われる。というような記事も目にしたりしますので、建築板金としての仕事に対しても将来への不安を持っている方もいるでしょう。
将来を正確に予測することは難しいですが、
建築板金の将来性について当サイトの見解をご紹介しますので、参考になさってみて下さい。
屋根や壁はリフォームの需要が今後も見込める
建築板金の仕事は、新築だけでなくリフォーム案件もあります。
少子高齢化が進んで今後は、「新築物件の件数は減っていく」という見込みもありますが、外壁や屋根のふき替えなどリフォームの需要は高まっています。
- 人が住んでいる限り
- 建物がある限り
リフォーム案件の需要は見込めるでしょう。
リフォーム案件は建築板金屋が直接受注する会社が増えている
外壁や屋根のふき替え工事は、建築板金が直接受注するケースが増えています。
インターネットの普及で、個人事業主でも中小企業でもホームページを開設している建築板金屋が増えています。
新築物件は、住宅メーカーが強いですが、
屋根の補修、ふき替えや外壁のサイディングなど、リフォーム案件は
「外壁サイディング 名古屋」
「屋根ふき替え 横浜」
など、目的+地域名で検索して業者を選ぶ人が増えているからです。
ホームページは、他の広告媒体に比べコストを抑えられて効率も図れるので、上手く活用して儲けている会社も増えています。
建築板金で就職するならどんな会社が良い?
建築板金を含め、建設現場の仕事は出勤時間が早いので、通うのに近い方が良いでしょう。
また、東京などの大都市以外では車通勤が基本になります。
会社まで遠いと、出勤や帰宅で余計な時間がかかるので、やはり近い方が良いでしょう。
あともう一点付け加えると、
積極的に育っててくれる会社が良いです。
先ほども触れましたが、
会社や親方によって、積極的に育ててくれる会社か、手元仕事しかさせてくれない会社か。
本人のやる気や努力ではどうにもならない部分もあります。
「仕事は見て覚えろ」と言われるのが当たり前の時代もありましたが、
経験させてくれるかどうかで、成長スピードが全然違ってきます。
この辺は、面接などで判断するのはなかなか難しい部分でもありますが…
お金も大事ですが、将来、建築板金として儲けることを考えたら、どこで修行するかは大事です。
まとめ
建築板金は儲かるのか?という内容をお伝えしてきましたがいかがだったでしょうか。
一昔前までの屋根や外壁の仕事は、ハウスメーカーや工務店など営業力のある会社の下請け仕事がほとんどでしたが、
最近ではホームページを上手に活用して、直接仕事を受注し元請けとして仕事をしている会社も増えています。
どんな職業や業界でも儲かっている人や会社、儲かってない会社がありますが、建築板金は今後も需要が見込めるリフォーム案件の仕事もありますし、建築業界的には儲かる業種といえるでしょう。
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