こんにちは。
はっしーと申します。
私自身、建築・土木の業界で約15年ほど作業服を着て働いてきました。
今回、建築板金で働く職人の方に話を聞いたので、
建築板金工の仕事内容について、詳しくご紹介します。
建築板金と言えば、「型枠大工」と同じくらい…
もしくはそれ以上に一般の人に具体的な内容が知られていない仕事ですからね。
どんなことやっているのか、給料相場も合わせて参考になれば幸いです。
建築板金工の仕事内容を具体的に言うと…
建築板金は主に建造物の屋根や壁を張り付ける仕事です。
主に次の5つの仕事があります。
- トタン屋根
- 金属系サイディング
- 角波サイディング
- 工場・一般住宅の流し台(ステンレス)
- 防水
それでは、一つひとつ見ていきましょう。
トタン屋根
屋根は一般住宅からアパートや集合住宅、テナントなど、誰もが想像するトタン(亜鉛素材の薄い鉄板)素材の屋根です。
「建築板金」の仕事内容がいまいちわからない人でも、きっと思い浮かべるのがこれでしょう。
また、雨樋(あまどい)や破風など屋根周りも建築板金の仕事です。
ちなみに雨どいの工事はほかに瓦屋根工事業者も行っています。
屋根工事とセットということになります。
新築はもちろん、リフォームや雨漏りの補修も行います。
金属系サイディング
サイディングは住宅の壁です。
サイディングにも窯業系、金属系、樹脂系、木質系などいろいろ種類がありますが、建築板金のメインは金属系サイディング。
サイディングの中では軽量で加工しやすく、リフォームで用いられることが比較的多いです。
(既存のモルタル壁の上から金属系サイディングを貼る)
角波サイディング
角波サイディングは倉庫や工場などの外壁に用いられるサイディング
建築板金の仕事は一般住宅・工場などどちらにしても金属系のサイディングを扱います。
工場や一般住宅の流し台(ステンレス)
流し台にステンレスが張り付けている一般住宅や、生鮮加工工場の流し台などステンレスが扱われる部分は建築板金の仕事になります。
防水
防水といえば防水工という専門職もありますが、建築板金屋の中には防水工事も行っているケースがあります。
建築板金は新築、リフォームのどちらも行う
建築板金工は、ここまでご紹介した通り新築もリフォームもどちらも施工します。
新築工事が多いか、リフォーム工事が多いかの割合はその会社によります。
建設業に共通して言えるのは、新築の方が工事が簡単な傾向にあります。
建築板金の仕事の流れ
建築板金の仕事も、建築業にほとんど共通しています。
基本的な仕事の流れは次の通りです。
- 7時出社(段取りして現場へ)
- 8時仕事開始
- 10時、15分程度休憩
- 12時から13時、昼休み
- 15時、15分程度休憩
- 17時、現場終了
- 会社へ戻り終業
現場にもよりますが、残業する場合もあるでしょう。
基本的に日曜休みです。
工場で部材の加工作業も
基本的に屋根材は専門の加工工場から直接現場に搬入されますが、
現場に合わせた役物(やくもの)と言われる小さな部材などは、自社工場で加工します。
現場ごとに加工した部材を使うので現場工程のうち1~2日は自社工場で加工作業を行うケースが多いようです。
残業は多い?
基本的に「残業が多くて大変。」
という仕事ではありませんが、
会社によりけりで、その工事の工期にもよるでしょう。
夜勤はある?
建築業の中でも夜勤は少ない仕事です。
…というか「ほぼ夜勤はない」と言える業種です。
雨の日仕事ある?
雨や雪の日は休みになる仕事ですが、
部材の加工は工場で行うため、雨が降ったら工場での仕事があるケースがあります。
建築板金工の給料はどれくらい?
建築板金の給料はどれくらいか。
※インディード調べ
中には見習いでも日給10,000円以上出す会社もあるようです。
(地域による差はあります)
求人情報など調査したところによると、日給月給の会社もあれば月給制で正社員雇用を行っている会社もあります。
採用条件
建築板金工の採用条件は、ほとんど「学歴不問」です。
また、建築業界全般に言えることですが慢性的な人手不足なので年齢がある程度行っていても採用する会社もあるようです。
さいごに
ここまで建築板金の仕事内容を紹介してきました。
似た仕事で「板金塗装」という業種もありますが全く違います。
実際に建築板金工の職人さんに話を聞きましたが、屋根を塗ったり「塗装」は一切しないそうです。
「必要に応じてコーキングはするけど塗装したことはない」と言っていました。
また、今回求人情報を調査した結果、建築板金は建設業の中でも比較的日当相場が高いことが分かりました。
この記事を読んだ方のコメント